月別アーカイブ: 2005年3月

執筆「後半生の春」

 異動の時期だ。   私は、検事十五年余で七回異動した。その後参院議員に転じて二年が巡った三月、議員会館事務所にいて、妙に落ち着かなくなった。理由は……異動だ。二?三年毎の習性が体に染みこんでいた。   うち地方への異動 … 続きを読む

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執筆「過ちを犯したのは・・・」

 亡き父は広島市の出身だ。原爆投下の日、両親やきょうだいを探して街中を駆け回ったという。学生だった弟妹三人は死亡。灼熱の生き地獄を、私は何度か聞かされた。  怖くて平和記念館には行けなかったのだが、検事時代にアジア極東防 … 続きを読む

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執筆「ピアノと指導者」

 縁あって先日、一流ピアニストのレッスンを受ける機会に恵まれた。CDを聴いて感激したのだが、実際、得難い教えをいくつも頂いた。  クラシックは、楽譜通りに弾けて後が勝負である。体全体を使っての音の出し方、作曲家による音質 … 続きを読む

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執筆「医業の名の金儲け」

 一九八〇年七月、富士見産婦人科病院事件が発覚した。組織的な乱診乱療で、病巣のない子宮や卵巣を摘出。被害女性の数は千人を越えるという。  この事件に特別の感慨があるのは、当時神戸に住んでいた私も同様の被害に遭いそうになっ … 続きを読む

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執筆「幼児虐待の根に潜むもの」

 検事時代に担当した児童虐待事案である。  二十歳の男が三十八歳の女と同棲。女の五歳男児が言うことを聞かないからと連日、殴る蹴る、風呂場で投げ倒す、煙草の火を押しつける……。ついには布団で簀巻きにして放置。窒息死寸前の男 … 続きを読む

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