参院選、自民党圧勝に思うこと

7月21日実施の参院選は、大方の予想通り自民党の圧勝に終わった。与党は自民115・公明20の計135(32議席増し)となり、定数242の過半数を占めることとなった。衆参のねじれは解消されたが、民意とのねじれは大きいままである。

投票率は52.61%(戦後最低から3番目の低さ)。うち地方区では自民党の得票率は42.74%、比例区では34.68%だから、おおざっぱに計算してせいぜいが2割の支持にすぎない。これで大勝だというのは数字のマジックであろう。

つまり自民党が大勝したのではなく、野党が大敗したのである。あれだけ国民が期待した民主党政権が失政の連続となって大きな失望を買い、維新も党首の失言でこけ、結局受け皿がないために自民党に入れざるをえなかった、というのが現実であろう。原発反対の国民は多いし、消費税増税に賛成の国民も少ないはずだ(まずは公共投資はじめ無駄を徹底的に省いた後の最後の手段でしかありえない)。いわんや憲法9条改正や96条先行改正については、反対の国民のほうが圧倒的に多いはずである。

自民党が今回の結果で、民意の支持を受けたと喜び、暴走をしないことを切に願うものである。野党もこれを機に、再編をし、与党に替わるものになってもらわなければ二大政党制を前提として小選挙区制にした意味がない。野党の存在意義は与党にいつでも替わり得ることでしかないのである。

ちなみに私は今回友人が比例区から初めて出馬するので、友人知人にかなり運動をした。なかなか名前を書いてもらうのは大変なことであったが、無事に当選して心からほっとした。26日(金)には挨拶にも来てくれ、久々にお昼を伴にしながら歓談し、楽しい時を過ごした。それもこれも当選すればこそ。本当によかった。多くの票を背負っていることを自覚し、初心を忘れることなく6年間勤めてもらいたいと願っている。

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