先般新年を迎えたと思ったら、なんとまあ3月もすでに15日!びっくりだ。新年で気持ちを切り替え、3月に誕生日が来る私は、さらに3月でもやはり少し気持ちを切り替える。ブログの更新もと思いながら、行事や仕事その他で毎日ばたばたしていた。前回の更新を見たら1か月近くも経っている。
年を取って良いことは、あたふたすることが少なくなってくることではないだろうか。若い頃なら、えっ大変どうしようと慌てたはずのことが、まあ、こんなこともあるでしょう、とさらっと思えてしまう。もちろん様々な経験を積んできた故には違いないが、反面、感動も減ってきたのは事実である。初めての光景、初めての味、初めての出来事、会ったことのない人、どんな分野でも「初めて」が減るのだから、それは仕方のないことであろう。
長い間、タクシーに乗って運転手が道を知らなかったり、対応が悪かったりすると、なんとまあ不運なことだろうと感じていた。しかし、最近、はっと気がついたのだ。今回は不運だが、他の日は運転手は道も知っているし、対応も良いのだと。つまりたまに不運があるだけで、全体に均せば、そうではないのだ。なんであれ、個別に見てはいけない。全体で見なくてはいけないのである。個別にはもちろん嫌な人も気に乗らないこともあるが、全体としては、人間関係は恵まれているし、仕事にも恵まれている。体の不具合も時折ないわけではないが、全体としては、とても健康だ。手術にも入院にも無縁で来た。血圧も正常だし、糖尿もない。よく引いていた風邪も丸2年、引いていない。
振り返って、なんらかのご縁で知り合って、後に続く人もいれば、ばたっと切れてしまう人もいる。人間関係はギブアンドテイクなので、なくなれば、その程度のご縁だったのだなと思う。仕事関係でなければ、あとは人間として尊敬できる人、知識や情報の豊かな人、そして気の合う人とこそ時間は共有したいし、私自身もそう思ってもらえる人でありたいと願っている。
あれやこれやに手を出して、結局残った趣味は「勉強」と「ピアノ」、それに「お洒落」の3つだけのように思える。趣味も極めるには10年は要るので、残念ながら今から新たな趣味を作るのは難しいだろう。職業柄ひっきりなしに法律関係の雑誌が来て、帰宅後や週末に目を通すのだが、そういうとき勉強が趣味でよかったと思う。法律の本や資料も多く持ち帰るが、それも苦にはならない。
語学の勉強は世界の文化や歴史が分かるので昔から大好きだが、考えたら、経済でも料理でも音楽でも、なんであれば、勉強することが好きである。この2年来嵌っている和服や着付けにしても、ただ見たり実践するだけではなく、活字を読んで知識を深めることが楽しい。ここ数年趣味だと公言してきた大相撲は、去る13日、自民党党大会に出席後他の用事を済ませて夕方帰宅してテレビをつけたら、初日が始まっていて、驚いた。昨日もすっかり忘れていて、午後5時半になってようやくテレビをつけた。どうやら3大趣味からは抜け落ちたようである。