新年になりました

思い返して,昨年1月は大変だった。年末から引いた風邪が治らず咳が続くうえ,中旬にはインフルエンザに罹患。日曜に救急病院に行ったら,40度近い熱でA型の診断だった。丸1週間休んだが,その後も咳が続く…。処方されたきつい咳止めも効かず,結核・肺がん?いろいろ調べられて結局,原因不明のまま。そのうちに止んだのだが,最近テレビで知ったところによると,花粉症だったかもしれない。スギ花粉ばかりか檜やブタクサなど年中花粉が飛び,咳や鼻水の原因になっているとのこと。今年もやはり年末に風邪を引いて悪い記憶が蘇ったが,今回はほぼ1週間で治って,ほっとしている。どうしたって休めない。とにかく予防が肝心だ。マスク着用と睡眠時間の確保である。

顧問先とのお付き合いなどで,1月7日(日)に国立劇場で歌舞伎を(菊五郎一座。品のある菊之助が好きである),続く14日(日)は新橋演舞場で海老蔵の歌舞伎を観劇した。海老蔵は声が籠もってはっきりしないのと,踊りの体幹が美しくないのとであまり好きではないのだが,今回は巧みに静御前その他7変化の踊りを披露し,印象が良かった。歌舞伎は,踊りの出来る俳優,回し舞台や宙づりなどの大がかりな舞台装置,三味線その他の多彩な音楽,豪華な衣装・早替えに黒子…歌中心のオペラも良いが,花道を持つ歌舞伎こそ世界に誇れる総合芸術だと改めて思う。

来週は大相撲観戦である。昨年来の騒動によって,世間の興味が土俵の外に向かった傾向は否めないが,やはり土俵の充実こそが大相撲の本領である。4日目の昨日時点で,稀勢の里がすでに平幕に3敗。負け方も3日目逸ノ城と昨日琴奨菊戦は完敗だった。張り手とかち上げを横綱審議会から封印された白鵬は一気に並みの力士となり,平幕に2連敗,今日休場が発表された(もっと以前から横綱審議会は注意すべきだったのである!)。片や,最も早く引退すると思われていた鶴竜が万全の相撲内容で連勝している。稀勢の里はもはや途中休場は出来ないだろう。負けが込めば一気に引退の可能性が高くなる。なんと不運なことかと思わざるをえない。

昨年初めに4人になった横綱が,昨年10月末の不祥事で日馬富士がまず引退(彼のスピードのある相撲は好きだったので,残念である),案外に,鶴竜が最後の横綱になるのかもしれない。今の2人の大関豪栄道と高安の横綱昇進は望めないように思うし,その下の力士で近く大関に昇進しそうな力士も見当たらない。一時はすぐに横綱になると思われた照ノ富士は,怪我のうえに糖尿病もあるらしく,幕下に陥落した今場所すぐに休場,来場所は十両転落必至である。戻ってこれるのか戻ってこれないのか,勝負の世界はどこも厳しいが,怪我と裏腹の大相撲の世界は最も厳しいように思われる。

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