先日お会いした方(50代?男性)から,私のホームページをよく見ているとの話を頂いた。実際,「最近思うこと」をよく読んでおられるようで,ことに事件の解説?がとてもためになると言って下さった。専門分野なので書きやすいのは事実である。ウチの学生も読んでくれれば勉強になるのだろうが(後期授業で宣伝しよう)。
明日から夏休みである。去年の夏は,とある事件を引き受けて,この猛暑の中,拘置所に連日通っていた。それを思うと今年は天国だ。世の中には,どんなに忙しくてもよい,仕事がしたいと言う人もいるけれど,私は,違う。それが価値観というものなのだろう。頼まれて引き受けた以上は,どんなに忙しくても文句は言わないし,責任感をもってきちんとやり通すけれど,あえて忙しくしていたいなどは,決してない。あんまり暇なのも困るが,適度に余裕があり,趣味その他で人生を楽しめる生活がベストである。職業柄そう均質にはいかないのだが(検事時代も請負業だと表現されていた),心映えだけはそうありたいと思っている。
夏休みは尾道の実家に帰る。元気な母もあと2年足らずで90歳になる。ずっと元気で長生きしてほしいけれど,人生は有限である。面白いもので,前途が無限に広がっていた若い頃はよほどのことがなければ幸せには感じなかったのに,だんだんと,日々の何気ない日常に幸せを感じるようになってきている。何気ない出来事もいつかは味わえなくなるのだ。金持ちは一流レストランでフルコースを食べてもさして幸せとは感じないが,貧乏人はラーメン一杯で幸せを感じられるから,平等だと言った人がいる。この例には??の点もあるのだが,言いたいことは何となく分かる。要するに,幸せは主観であり,感じる人次第なのである。
フルで10日足らずの休みの間,出かける所もあるが,密かに?勉強したいこともある。本を買い,準備は万端だ(笑)。尾道では地元テレビで広島カープの活躍が見られる。去年の今頃は金足農業高校の大躍進に熱中していたことを思い出す。あのときやはり甲子園にいた報徳学園・小園海斗君はすでにカープの貴重な戦力だ。今年の甲子園も様々なドラマを生むことだろう。ただあまりに暑くて,年々こう暑くなる一方では夏の甲子園はこのまま続くのだろうかと不安にもなっている。選手も応援の方々も,どうかくれぐれも熱中症にならないで,悔いのない戦いをしてください。