しかし、寒い。先週26度位まで上がったのに、今週は10度を切り、しかも連日の雨である。月曜火曜と夜の予定が入っていて、震え上がっていた。今日水曜は少しましだが、毛皮を着てちょうどいいくらいの寒さである。桜はいつの間にか満開になったようだが、花冷えで散るのが遅れるらしく、今週末には近くの千鳥ヶ淵に行ってこなくてはと思っている。
先週末、高校の1年後輩の男性が私方に挨拶に来られた。彼は一流大学を卒業後一流会社に勤めて定年退社した後、私方事務所の近くにある人材派遣会社に役員として勤務していたのだが、3月末で退職されるのである。70歳にはまだあるのだが、腰だか脚だかが悪くて通勤が大変になったとのこと、今後は家にいて、時たま出てくるという。かねて郊外の分譲マンションに夫婦でお住まいだが、75歳頃に郷里の明石に帰って、施設入所の予定だそうだ(遺産である明石の家もそのうち処分するが、今は家具その他親のものを保管中ですぐには手放せないらしい)。そうやって、退職=在宅になるのが普通の形のはずだが(大学の同僚もそうである)、私の場合は弁護士は続けているので、基本事務所におり、退職になっても見た目あまり変わらない。
20年で溜まったものがたくさんある。一度手とつけ出すと、性格上とことんやらないと気が済まない嫌いがあって気が重いが、それでもとにかくやり始めないことには進まない。まずは奥にある本を処分しようとしたら、付箋があちこちにつけてある。「そう、この本は○○さんに貰ったもので、面白かったんだよなあ」と記憶が蘇ってくると、ついつい再読しそうになる。いけないいけない、これがあるから本の整理は進まないのだ。もうずっと奥に閉まったまま、というのはもう要らないということである。法律は変わっていく。判例も新しくなる。もし新たに勉強するのだとすれば、古い本ではなく新しいものを使わなくては…。21年前弁護士を始めたとき、ちょうどその頃弁護士を辞めた司法修習同期の○○さんが、どんとばかりに大量に書籍を送ってくれたのもこの中に入っている。「法律が変わって、もう古いのがあるから、気をつけて」と彼女は言っていた。他にもお世話になった裁判官の方がいろいろ送ってくれたものもある。「思い出」を想起し始めると、片付けは進まない。ある意味非情にならなければいけないのだ。その点、服は人に上げたり、捨てたりその他、あまり葛藤なく片付けられている。
大学関係のことがきっぱりとなくなり、その分仕事の絶対量が減ったので、平日の定時退社は当然として、また週末にはできるだけ出てこないようにして、加えて例えば水曜は半ドンにするとか、メリハリをつけてやっていこうと思うのだ。今は電話もメールも転送ができるのだし。開業してまもなくの頃だったが、とある弁護士事務所に電話をしたら留守電で「当事務所は午後4時までです(始業時間についてはアナウンスがあったのかどうかも記憶にない)」と流れて、かなり衝撃的だったのを思い出す。せっかくの自由業である。事務所をやれるのであれば、時間をうまく使って、趣味のゴルフや釣りに時間を充てるというのも素晴らしい生き方だと思う。今日は水曜日。実際いろいろ雑用があることもあり、半ドンにしようと思っている。