『妻に全財産を残したいです。遺言書の注意点は何ですか?』

自由民主党月刊女性誌『りぶる』2024年4月号

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私が朝日新聞の取材に応じた選択的夫婦別姓に関して…『〝保守派〟の諸兄姉に捧げる一文』

青木理の「飛耳長目」月刊日本2023年7月号

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総裁選その後…選択的夫婦別姓も絡めて

 次々と推薦人を揃えて、候補者が出てくる。明日告示、27日総裁選(自民党本部)である。うち1人からパンフが送付されてきたが、もし党員110万人?全員に送るとすると、郵送料だけで1億円になる。もちろんそれだけでは済まないので、通常の選挙同様、お金がかかるのは否めない。

 先週のこと、某テレビ局から電話があった。テレビには出ないことにしていますので、とまずもって言おうかと思ったが、一応話は聞いたら、私がかつて推進していた選択的夫婦別姓について、総裁選に絡めてテレビ取材をしたいとのことであった。しかし、私は本当にテレビには出たくない、顔は売りたくない、できる限り匿名でいたい──との主義でこの20年間弁護士をやってきた。最初からテレビで顔を売るつもりであれば、ワイドショーのコメンテーターなどの話もいくつかあったのだ。不特定多数に知られるようになったらどんなにか生きにくいだろうと私などは思ってしまう。もし自分の顔が電柱に貼られていたりしたら…想像するだけで怖いので、選挙に出るなど無理である。

 取材に応じる場合、活字媒体であれば内容チェックを条件にすればよいが、映像は作り手の意図でどうなるか分からない。夫婦別姓は当事者にとっては大事なことだが、総裁選(次の総理を選ぶことになる)にとっての最重要なテーマとは思えないし、別姓推進の候補者を支持しているように受け取られても困る。自民党党紀委員としてもまずいだろう(もっともそれは付け足しの理由であり、そもそもテレビに出るつもりがない)。とはいえ、別姓に反対する候補者には党員としての一票を投じるつもりはない。

 選択的、なのである。同姓にしたいカップルはどうぞ、である。それになぜ反対するのか全くもって理由が分からない。普通の日本人が姓を持てるようになったのは明治以降であり、姓(氏)を持っていたのは武家だけである(でない者が苗字帯刀を許されるのは特別な栄誉であった)。その武家は夫婦別姓である(北条政子は源政子にはならない。日野富子も足利富子にはならない)。だから、夫婦同姓が日本の伝統文化である、というのは完全な誤りなのだ。明治政府は家制度を取り入れ、妻を家に従属するものとしたが、日本国憲法の下、男女は平等となり、婚姻は当事者同士のものとなった。婚姻の際の姓については憲法に定めはないので、あとは民法及び戸籍法の改正をすれば済む。とても簡単なことである。

 もはや3組に1組が離婚する時代である。どちらの姓でも選べるので男女平等だというのは建前で、たいていは妻が夫の姓を名乗るため、離婚の際は自分及び子供の姓をどうするか、悩むところである。自分は旧姓に戻す場合(そうしておかないと再婚してまた姓を変え、次に離婚したら、前夫の姓に戻るだけで娘時代の旧姓には戻れない)、親権を持つ子供と姓が違ってきてしまう。子供の姓を変えるのに、学期途中に変わるのも…というので、新学期が来るまで、新学年になるまで、出来たら学校が変わるまで…と相当に気を使っているのが現実である。学童期に入る前の子供であればその心配がないので、ああ、良かったということになる。もともと親の姓と子供の姓が同じとは限らないということであれば、この悩みはなくなる。

 子供のための家族一体感、同姓をというのが反対派の理由なのであれば、子供を産まないカップルについてはそれは全く意味がないことになる。40代以降に結婚してそもそも子供を持たないという人たちにとって同姓強制の積極的意味はあるか。ないだろう。今は熟年離婚も増え、それから再婚をする人も多い。それまでに長年親しんで、その名前で生きてきて、人格そのものになっている姓を変えなければいけないのであれば、法律婚を選べない人も多いと思われる。事実婚で通してもよいが、それでは相続の際、あるいは入院などの手続きの際、大変に困るのである。姓をどうするかなどはおよそ形式的な問題に過ぎず、まさかこれに反対をしておいて、同性婚は認めるなどというのであればバランスを欠くにも程があると思う。欧米では認めている国が多い、というのは結構だが、彼らの国では婚姻の際の同姓など全く求めていない。夫婦同姓を強いているのは日本だけだという現実にきちんと目を向ける必要があると思うのである(韓国・中国はもともと夫婦別姓の国である)。

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総裁選、夏季休暇は明けた…

 とにかく暑い。すでに1ヶ月以上、熱帯夜でなかったことは、一度もない。暑くても幸い食欲が落ちることはないのだが、ぐっすりとはやはり眠れていないように思う。でも金曜の朝はとても嬉しい。明日・あさってが休み。明日は浅香山親方(元大関魁皇)の部屋創立10周年祝賀会で午後、都内ホテルに行く。創立から10年経ったわけだ。早い! 夏の着物はあるし着物で行くべきだと思うが、あまりに暑いので(それにいつ雨が降るか分からない)、洋服で行きそうな感じがする。6月末に一度単衣を着、そのあと8月の比較的涼しい午前に夏大島を着たっきりである。着物を着ている人を見かける度につい尊敬の眼差しで追ってしまう。皆さん、汗も出さず涼しげに着ておられる。

 お盆の最中、岸田首相の突然の不出馬表明にはびっくりした。誰もがそうだろう。支持率はずいぶん落ちているものの、9月の総裁選には必ず出ると皆が踏んでいた。だがたぶん、出ても落選する(現職が出て落選すれば初めてのことになる)と確信する事態に至ったのであろう。本来であれば政治資金パーティに絡む、いわゆる裏金問題が出たときに、党所属議員を処分するだけではなく、トップ自らが責任を取って辞職するべきだった。タイミングを失したといえるが、ともあれ現職不出馬を受けて、候補がぞろぞろと出ることになる。まずは19日、小林鷹之議員が総裁選の出馬会見を行った。49歳(11月に50歳)、衆院4期(12年在籍し、岸田内閣のときに閣僚就任)。千葉2区。東大法学部(ボート部キャプテン)→財務省、ハーバード大学ケネディスクール、在米日本大使館書記官。186センチ、しゅっとしたイケメン。キャリアと外見がここまで揃っている人は珍しいと期待していた。だがうーん、会見には正直がっかりした。あまりにあっさりしすぎている。熱が伝わらない。まあ、インテリかつエリートは、日本ではこんなものなのだろうか? だが古今東西、政治家たるもの、弁舌で人を鼓舞できる力が必要ではないだろうか。今日昼テレビで、ハリスさんの候補指名受諾演説を聴いていて、やはりこの地位にまで上り詰めた人だけのことはあると思ったものである。

 総裁選に出馬するには自民党所属会議員20人の推薦が必要である。そもそも自民党の派閥とは総裁候補を出す存在だったのだが、近年は派閥とはいえ総裁候補のいないことが多くなっていた。そこに今春岸田さんが突如派閥解消を言い出して(麻生派を除く)派閥が解体。推薦人集めに派閥の拘束がなくなり、自在に集められるようになったため、出やすくなったと言われていた。とはいえ、実際は議員それぞれに思惑があって、推薦人に簡単に名前を連ねてくれるわけではない(もちろん重複推薦は不可)。マスコミの予想が飛び交って、10人近く出馬するのではないかとも言われているが、実際はどうだろうか。推薦人20人を集めて候補になれたところで、国会議員票367票及びその同数の党員票合計734票の過半数を取れないと当選はしない。つまるところ全国の党員票がものを言うので、地方を精出して回って党員に名前を書いてもらう必要がある。もともと知名度の高い議員が有利であるが、都知事選での石丸候補の急激な躍進例もあり、無名であっても支持を増やせないとは限らない。

 第1回投票で過半数を取る候補はおそらくおらず、この場合、上位2人の決選投票となる。その際は党員票が都道府県連票の47票だけとなるため、結局のところ、国会議員票367票の帰趨でほぼ決まることになる。日程は9月12日告示、27日投開票。誰が次の自民党の顔となるか。自民党の顔、つまりは来る総選挙に勝てる人かどうか。選挙に弱い議員ほど、トップの顔が誰になるかは死活問題である。というわけで、若手議員たちの多くが早々と小林議員を推す方向で固まったようにも聞く。議員票は若手も比例も衆参も問わず、同じ1票である。推薦人はわずかに各20名。それ以外の議員票をどれだけ積み上げられるか。党での政策論戦も行われるし(女性局長時代、その司会もさせて貰った)、そこで誰が抜け出して誰が脱落していくか。

 ところで立憲民主党は自民党議員の3分の1しかいないにかかわらず、推薦人は同じく20人と聞いて、驚いた。いくらなんでもハードルが高すぎるだろう。だからかどうか、昔の名前ばかり出てきて、代表選の時期が同じということもあり、埋没しているように感じられる。日本はそもそも二大政党に馴染む国ではないはずだが、対抗馬がもっとしっかりしてくれないと、政治が弱くなるばかりである。昨日は久々、歌舞伎座での観劇を楽しんだ。ランチはこれまた久しぶりのナイルレストラン(1947年創業、日本初のインド料理店)に。夜はカープ巨人戦をテレビ観戦。カープは戸郷をさっぱり打てなかったが、9回表、きっとココゾノ小園がなんとかしてくれるとテレビを消さなかったら、本当に同点打を打ってくれた(彼は報徳学園出身の甲子園スターだが、何球団もがドラ1競合した中で本当に活躍できているのは小園だけである)。来週は兵庫県人会に東京自彊会(明石高校同窓会)会長として出席する。悪名高い兵庫県知事の話もたっぷりと出ることだろう(こうなってもまだ辞めないのは強心臓に過ぎる…)。

 

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『夫との生活が苦痛です。どうすれば離婚できますか?』

自由民主党月刊女性誌『りぶる』2024年9月号

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