10日に風邪を引き、翌日熱は下がったが、以後お腹の調子が悪かったりして不調だった。とにかく油断禁物だ。昨日は全国女性部代表者会議に続いて、女性局・青年局合同大会(於党本部。写真)。今日は党大会(於新高輪ホテル)。党女性局長としては年に一度の大行事を無事に終え、ひとまずほっとしている。
党大会での小泉首相のスピーチは素晴らしかった。いわく、
かつて皆が長寿を望んだ。それが達成されて、そうしたら満足か、違うだろう。かつて皆が物価が下がることを望んだ。今やそれが達成されて、そうしたら満足か、違うだろう。さように政治は難しい。日本国民はこれまであまたの国難を乗り越えてきた。それなのに今を乗り切れないはずはない。できないと言えば日本をここまで築いてきた先輩達に申し訳ない……。
大きな拍手が起こった。まさにそのとおりなのだ。日本人に欠けているのは、ただ自信と、そして誇りである。
昨年からのツンドク本、『「親日派」のための弁明』(キムワンソプ 草思社)を一読、目から鱗が落ちる思いがした。
著者は63年生まれの韓国人。韓国・中国は国定教科書で徹底的な反日教育を施すから、著者も当然日本嫌いだったのが、95年以降のオーストラリア居住をきっかけに客観的な目を持つようになったという。
すなわち、日本に支配される前の李氏朝鮮は国家としての体をなさず、清やロシアの属国だった。産業革命に続く列強の帝国主義時代、民衆や国は外国に売り渡してでも自分たちだけは生き残ろうとする王朝に対し、改革派は日本と組んで近代化を図る以外に救われる道はないと考えた。つまり日韓併合は韓国側の希望でもあり、正当な法的手続きを踏んでなされたものである。イギリスなど搾取・収奪のみの支配とは違い、日本は朝鮮をまさに自国領土の延長として、国家予算をあまた使い、インフラを押し進め、教育制度を打ち立てた。こうした事実は国際的に認知されているところなのに(実際アメリカの歴史教科書にはその旨の記載がある!)、韓国は歴史教科書を歪曲して国際的に恥をかいている。竹島の占領にしても、日本海の東海呼称問題にしてもそうだ。こうした妄信的な民族主義を捨てないかぎり、韓国は未成熟のままだ。靖国神社の首相参拝にいちいちケチをつけるのも不合理極まる。「戦犯」は対戦国の捉え方であり、日本にしてみれば単に愛国者にすぎない、そもそも対戦国(アメリカ)が文句を言わないのに、と。
同じ時期、同じ統治をされた台湾が日本に感謝し、親日であるのに対し、韓国はずっと文句を言っている。その理由として私は、かつては自分のほうが先輩格だったのにとの思いがあるからだろうと考えていたが、訳者はあとがきの中で、韓国人があまりに日本人になりすぎ、アイデンティティを取り戻さねばならなくなったから、ともしている。著者は日韓を仲良くさせないというアメリカの戦略が絡んでいると推察している。
ともあれ、著者が言うとおり、あの当時すでに世界のほぼ全域は白人の支配下にあったのである。そんな中、明治維新後短期日にめざましい近代化を遂げえたのは日本人の教育水準が非常に高く、優秀であったればこそ。日露戦争の勝利は世界史の大事件であった。
もしアジアに日本がなくてもアジアが白人の支配下になかったと言い切れる人が一体いるだろうか。そしてまた敗戦の廃墟から立ち直り、世界第二位の経済大国になったことが世界の奇跡でないなどと、一体誰が言うだろうか。我々こそが先人の努力を大いに誇りに思わねばならないはずなのだ。
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